胃内視鏡検査の流れ
胃内視鏡検査の流れ
STEP1 予約・事前予約
胃内視鏡検査をご希望の場合、初診の方でも電話での予約をいたします。
75歳以上の方や重大な持病をお持ちの方は、初診での内視鏡検査の電話予約はできません。
あらかじめ一度受診していただき、安全な検査ができるかお身体の診察が必要です。
お電話またはご来院で予約の際に、服用している薬があればお知らせください。
現在内服している薬がある方は、内視鏡検査当日や事前診察でご来院の時に、現在の内服薬がわかるお薬手帳を必ずご持参してください。
STEP2 検査前の準備・問診
前日の夕食は午後9時までに済ませ、就寝してください。
水分摂取は、水やお茶、またはスポーツドリンクであれば、就寝まで自由に飲んでいただいてかまいません。
当日、朝食は食べないようにお願いいたします。水分摂取は水やお茶であれば、ご来院2時間前まで大丈夫です。
毎朝定期的に内服する薬がある場合は、以下のようにお願いします。
降圧剤(血圧を下げる薬)、不整脈の治療薬、抗血栓薬(血液を固まりづらくする薬)は検査当日朝7時に内服してください。
上記以外の薬は検査当日朝は内服しないでください。
(ご不明ご心配な点がありましたら、予約をとるときにご相談ください)
ご来院なさったら、現在の自覚症状、既往歴、服薬状況、アレルギーの有無などについて確認いたします。
検査を楽に受けるため鎮静剤を用いた検査をご希望の方は、予約時にご相談ください。
STEP3 検査前の処置
問診が終わりましたら、胃の中をきれいにして検査しやすくするために、液体の消泡剤を飲んでいただきます。
続けて、経口内視鏡の場合は口から、経鼻内視鏡の場合は鼻から、液体の局所麻酔薬を流し入れます。
この局所麻酔に数分間かかりますが、この効果で喉や鼻の痛みや辛さが和らぎます。
次に、内視鏡の刺激による吐気や胃腸の収縮を緩和する薬を肩に注射します。そして、検査ベッドで左向きの側臥位になっていただき、検査までお待ちいただきます。できるだけ緊張しないように、肩や背中の力を抜いてお待ちください。
鎮静剤をご希望された方は、栄養剤の点滴を行いながら、緊張感や苦しさを緩和する注射を行います。その効果により、ウトウトとした状態で楽に検査が受けられます。
STEP4 検査開始
口または鼻から医師がゆっくりと内視鏡を挿入していきます。
モニターに映し出された消化管内を観察していきますので、できるだけお身体の力を抜いてゆっくりとした腹式呼吸を繰り返してください。
目の前にモニターがありますので、見ていたい方は医師と一緒にリアルタイムで画面を見られます。検査中、口の中にたまった唾液はそのまま出していただいて問題ありません。飲み込むと咳やゲップが出ることがあります。
検査所要時間は7-8分程度です。
STEP5 検査結果の説明
検査終了後は喉の違和感や胃の膨満感がありますので、少しベッドで休んでいただきます。
鎮静剤を使用した場合は、眼がはっきりと醒めるまでお休みいただきます。その後、お身体が楽になりましたら、医師の検査結果説明と診察があります。
モニターで内視鏡写真をお見せして、詳しくご説明します。
特に問題が無ければ、これで終了です。心配な部位があった時は、その部位の一部分を採取して病理検査(顕微鏡でどのような病気なのかを判定する検査)をします。
その場合は後日(およそ2週間後)、病理結果説明をいたします。
また、検査で胃炎所見があった場合は、ピロリ菌の検査を行う場合があります。
ピロリ検査にはいろいろな種類があり、検査によって結果が出るまでの時間が異なります。感染しているか否か結果をその日にお話しできる場合と、後日に結果説明となる場合があります。