大腸カメラ
大腸カメラ検査を受けられる方へ
大腸カメラ検査は、内視鏡による大腸(結腸と直腸)疾患の診断を行います。主に、便潜血陽性の際の大腸の検査、大腸ポリープの経過観察、炎症性腸疾患の診断を対象としています。
大腸カメラ検査では、腸内を観察するためにどうしても空気を入れる必要があり、この空気は腸に吸収されにくいため、すぐに排出・吸収されずお腹が張ることによる不快感や気分不良があります。
そこで当院では、腸内の観察に空気ではなく炭酸ガスを用いております。
炭酸ガスは空気より吸収が早いため、腸内からすぐになくなります。また、軟らかく腸への刺激が少なく高画質の内視鏡を用いて、2014年にここ津田沼で開業以来、多くの大腸カメラ検査を実施しておりますので、どうぞ安心してご来院ください。

当院の大腸内視鏡検査の特色
当院では、大腸カメラ検査実績30,000例以上の院長が検査を行います。
大腸カメラ検査を受けることに不安をお持ちの方も多いかと思います。内視鏡専門医である院長は、長年第一線で内視鏡検査を行っており、30,000例以上の大腸カメラ検査実績を持っております。炭酸ガスの使用や軟らかく腸への刺激が少なく高画質の内視鏡を導入するなど、どこよりも苦痛の少ない大腸カメラ検査をここ津田沼で行っておりますので、ぜひご相談ください。

内視鏡をリラックスして受けていただける環境
当院では内視鏡検査を快適に受けていただくため、検査室・処置室・リカバリー室などの各スペースにこだわりをもって設計しております。
プライバシーを守る、独立した内視鏡検査室
当院では、内視鏡検査専用の部屋を設けております。他のスペースから独立した空間で検査を行う事で検査を受ける方のプライバシーを守り、安心して検査を受けていただくことができます。
ゆったりとした環境で事前準備を受けられる個人ブース
大腸内視鏡検査を受けられる方は、こちらの個人ブースにて事前準備を受けていただきます。個別に仕切られたスペースのため、ゆったりと安心しておくつろぎいただけます。また、近くにはスタッフが常駐しておりますので、素早いサポートをご提供できます。
充実したフォローアップを受けられるリカバリー室
内視鏡検査後は、完全に目が覚めて回復されるまでこちらのリカバリー室にて十分なフォローアップを受けていただけます。また、リカバリー室周辺にはスタッフが常駐しておりますので、安心してサポートを受けていただけます。
苦痛を和らげる鎮静剤を使用する内視鏡検査
当院では、検査での苦痛を和らげるために、患者様のご希望に合わせて鎮静剤を使用した内視鏡検査を行っております。鎮静剤の効果により、うとうとした状態で検査を受けられます。その後は、完全に目が覚めて回復されるまで専用のリカバリー室にてフォローアップを受けていただけます。

内視鏡洗浄ガイドラインに準じた徹底した衛生管理
内視鏡洗浄は、専用の洗浄機を用いてガイドラインに準じた衛生管理をしています。

大腸内視鏡検査は日帰り治療が可能です
当院の大腸内視鏡検査は日帰り治療が可能です。
※ポリープの大きさや内服しているお薬によっては切除できない場合があります。

大腸カメラでわかる主な疾患
- 大腸がん、大腸ポリープ
- 潰瘍性大腸炎、クローン病
- 虚血性腸炎
- 感染性腸炎
- 大腸憩室症
- 内痔核

大腸がん、大腸ポリープ
ポリープから発生したがんは早期のうちならポリープと同じ方法で内視鏡による治療が可能です
潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる病気です
クローン病
口腔から肛門までの消化管に炎症や潰瘍が起こる疾患です。
虚血性腸炎
腸間膜動脈の分枝である結腸動脈末梢枝の閉塞、狭窄による腸粘膜の虚血性壊死を示す炎症様病変です。
感染性腸炎
大腸憩室症
内痔核
下記のような症状に心当たりがある方は、ぜひ一度、大腸カメラ検査お受け下さい。
健診で便潜血陽性になった。
便秘がある、または便秘がひどくなった。
細い便が出る。
下痢が続く、下痢に血が混じる。
排便後に出血がある。
便に血液が混じる。
お腹が張る、腹痛がある。
大腸内視鏡検査の流れ
STEP1 予約・事前診察
大腸内視鏡検査をご希望の場合、初診の方でも電話での予約をいたします。
ただし、検査前日の検査食や下剤をお渡ししてご説明する必要がありますので、予約検査日の2日前までに一度ご来院が必要です
75歳以上の方や重大な持病をお持ちの方は、初診での内視鏡検査の電話予約はできません。
あらかじめ一度受診していただき、安全な検査ができるかお身体の診察が必要です。
お電話またはご来院で予約の際に、服用している薬があればお知らせください。
現在内服している薬がある方は、内視鏡検査当日や事前診察でご来院の時に、現在の内服薬がわかるお薬手帳を必ずご持参してください。
大腸ポリープを切除した場合は、その後1週間は食事・飲酒・運動の制限が必要になります。検査後1週間のご予定をご考慮の上、ご予約ください。
(ご不明ご心配な点がありましたら、予約をとるときにご相談ください)
STEP2 検査前日までの準備
大腸内視鏡検査は、大腸の壁がきれいな状態であればあるほど、精度の高い検査ができます。
そのため、大腸に残ってしまう出づらい便にならないようにします。 検査3日前からは、あまり多食せず下記を参照に食事を調整してください。
食べ物について
ごはんやパン、うどん、白身魚や鶏のささみなど脂肪の少ない魚や肉など中心に食べてください。 揚げ物など油濃いもの、こんにゃくや繊維質の多い野菜、バターやクリームなど乳製品、ゴマやキウイフルーツの種など小さな粒々が入っているものは検査への影響が懸念されるため、避けるようにしましょう。
STEP3 検査前日
検査前日は、食べていただく検査食をお渡しします。
それ以外の固形食は食べないようにしてください。水分摂取は、水やお茶、またはスポーツドリンクであれば、就寝まで自由に飲んでいただいてかまいません。
検査前日の夜には、大腸内をからっぽにする準備のため、強めの下剤を飲んでいただきます。そのため、翌日未明~早朝に何度かに分けて、多量の排便があります。
STEP4 検査当日
当日起床してからご来院までは、食事はしないでください。
当日、朝食は食べないようにお願いいたします。水やお茶であれば、ご来院まで水分摂取は自由です。
降圧剤(血圧を下げる薬)、不整脈の治療薬、抗血栓薬(血液を固まりづらくする薬)は検査当日朝7時に内服してください。
上記以外の薬は検査当日朝は内服しないでください。
抗血栓薬を内服中の方は、治療後出血のリスクがあるため、基本的に日帰りポリープ切除はできません。(短期入院の上で治療が必要ですので、ご相談の上、治療可能な病院へ紹介状を作成します)
ご来院なさったら、現在の自覚症状、既往歴、服薬状況、アレルギーの有無などについて確認いたします。
検査を楽に受けるため鎮静剤を用いた検査をご希望の方は、予約時にご相談ください。
ご来院いただいてから、大腸をきれいにする洗浄液を服用していただきます。当院には、大腸内視鏡検査を受ける方のための個別のスペースとトイレを設置してあります。
2リットルの洗浄液を、午前中かけて飲んでいただきます。
一気に飲むのではなく、無理のないように2時間以上かけて、少しずつ飲んでいただきますのでご安心ください。
この洗浄液を飲んでいると途中から便意が起こり、水様の便が出始めます。
始めは濁った水様便ですが、何度か出ていると徐々に透明できれいな水様になり、そうなれば検査可能な状態となります。
以上のように大腸の中をきれいにしていただきましたら、検査用の上着とパンツに着替えていただきます。検査前日から栄養や水分の摂取が少なくなっていますので、検査直前に栄養と水分補給の点滴を始めます。
STEP5 検査開始
検査ベッドに横になっていただきます。
大腸はくねくねと曲がっており、とても敏感で痛みを感じやすい内臓で、刺激により痙攣をおこすことがあります。検査前に大腸の痛みや痙攣を和らげる薬を点滴の管から注射し、つらさを緩和します。
ご希望により鎮静剤を使用する場合は、ウトウトしたようなリラックスした状態で、緊張感や苦痛を感じずに検査を受けることができます。
まず盲腸まで内視鏡を挿入し、少しずつ抜き取りながら病変などがないか検査していきます。
治療すべきポリープが見つかった場合、その場で切除することもできますが、痛みを感じる事はほとんどありません。(ポリープの大きさや性状により、入院治療が必要と判断された場合は、当日は切除できません)
検査は、通常20-30分くらいで終わりますが、切除するポリープが多い場合は40分以上かかることもあります。
STEP6 検査結果を説明
検査終了後はお腹が張っていますので、少しベッドで休んでいただきます。
鎮静剤を使用した場合は、眼がはっきりと醒めるまでお休みいただきます。その後、お身体が楽になりましたら、医師の検査結果説明と診察があります。
モニターで内視鏡写真をお見せして、詳しくご説明します。特に問題が無ければ、これで終了です。ポリープを切除した場合は、ポリープ全体を採取して病理検査(顕微鏡でどのような病気なのかを判定する検査)をします。
また、心配な部位があった時は、その部位の一部分を採取して病理検査をします。その結果は、およそ2週間後に説明をいたします。

定期検診について
大腸がんは、国内で男女ともに増え続けています。
食生活の欧米化に伴い高脂肪高蛋白の食事が影響しているものと考えられ、近い将来死因のトップとなると予想されています。現在大腸がんの検診には、通常便鮮血検査を2回おこなっています。しかし、この検査では早期がんはほとんど見つからず、進行がんに至っても十分な検出はできないことが分かっています。つまり、便鮮血検査で異常がなくても大腸がんは否定できないということです。
大腸がんの多くは、大腸腺腫という良性腫瘍(大腸ポリープの大部分)を経てゆっくりと大きくなってきます。従って大腸腺腫の段階で内視鏡的に切除してしまえば、体にも少ない負担で大腸がんは予防できます。しかし、大腸がんとして見つかると、内視鏡的に切除できる割合は減少し、長期入院での手術、時には抗がん剤の治療という大変大きな負担がかかることがあります。